さあ、ここからは私にとっては初めてのコースとなる。非常に楽しみだ。

出発してすぐに閉鎖された林道の手前で立ち止まった。写真の奥の方、木の間に登山道らしきものが見えるが、そこに入って行くと思って見ていた。
すると一般車通行禁止となっている林道に入って行った
林道は幅も広くしかも高瀑林道のようには荒れていないので歩きやすい。しかしこれが上りではなく下っているのだ。これから鬼ガ城山系の最高峰の山に向かおうと言うのに林道を下って行くのである。なんか変。
道端に「滑床恵みの水」と書かれた看板が有り、黒いパイプから水が流れ出している。しかし、それを受け止めているのは赤い防火用水バケツ。もっと気の利いた物にして欲しかったな。
延々と林道を下って行く
梅ガ成峠への登山口を示す標識。ここから入って行くんじゃ???


しかし清家先生はどんどん前に進んで行く。多分この先にも登山口が有るんでしょう。



デジカメ時計=11時59分
右手前方に三本杭が見えてきた。三本杭は滑床渓谷を挟んで今日の目的地の高月山のほぼ真南にある。
もう一度おさらい

高月山南斜面を通る林道を歩いていることになる。そして下山するのは高月山の北にある成川渓谷の高月温泉。そこの駐車場でバスは待っている。

目の前が開けた場所で三本杭や八ツ面山(やつづらやま)の説明を聞く
三本杭斜面の紅葉
目の前に見える山が高月山なのか?
遠くに灰色の塊が見えていたので私は山肌が崩落するのを防ぐためにコンクリートを吹き付けているのかと思った。しかし近くまで来てみたら大きな岩盤が見えていたのだった。
岩盤の上を水がチョロチョロと流れ落ちている。なるほど滑床の上流の雰囲気だね。でも上に見える人工の構造物が興醒め。
この林道には白い花が群生していた。アキカラマツだろうか?

コンデジで撮影
葉っぱと全体の雰囲気



アキカラマツなら白猪の滝周辺でも見かけるが
林道の分岐点に来た。滑床方面にそのまま下る道と上がって行く道。



デジカメ時計=12時45分
鹿のコルを出発してから約1時間
今度は分岐した林道を上がって行く




途中で何故か動物のしゃれこうべ(頭蓋骨)が林道上に有るのを見かけた。気持ち悪いので写真は撮らなかったが・・・しかも何故頭蓋骨だけ?





どうやらここから登り始めるようだ


デジカメ時計=13時5分

登山道は狭く藪こぎも必要で非常に歩きにくい
私は最後尾でのん気に周囲の景色を写しながらついていく。この直後に発生する事態など夢想だにしていない。

突然前の方からバック、バックと声が聞こえて先を行くメンバーが降りてくる。私は訳もわからずに方向を180度変えて降り始めたが、先ほどまでは最後尾だったということは今度は最前線ということになる。分かりにくい登山道の踏み跡を確認しながら降りるのだが、こういうこともあろうかと犬のように点々とマーキングしてきたのが役に立つ(-_-;)

林道まで降りて後続の人を写す。ちなみにこの人は後ろ向きに降りているのではありません。足を痛めた人のザックを胸にかけているのでこうなっているんです。

林道に降り立った清家先生が皆を集めてこのルートからの高月山を断念したことを話す。何故断念したのかの説明は無かったが、先生のすぐ後を歩いていた人が藪がひどくて歩けないと言っていた。

清家先生は今後の行動について案が2つ、3つ有るが、どれを選択しますかと問う。

案1、みんなで滑床渓谷に下り、高月温泉で待っているバスを呼び寄せる。

案2、ここから林道を戻り、みんなで成川渓谷への登山道で下山し、そのままバスで帰る。
案3、さくら山行会のメンバーは滑床に下り、清家先生だけが成川渓谷に降りてバスを連れてくる。


清家先生もスーパーマンではないのだ。古来稀なりの年代を過ぎている。清家先生一人に無理をお願いすることは出来ない。それに目的地断念と知って急に疲れが出た人もいるだろうから、一番楽なみんなで滑床に下山する案1で行きましょうと清家先生にお願いする。

それでは、と言うことで滑床渓谷までひたすら林道を歩いて下山することにする。

後の方を歩きながら「いつも下見をする清家先生が下見をしなかったんだろうか?」という声もポロッと出る。もしかしたら途中に有った梅ガ成峠への標識を見落としてしまったが、引き返すのも面倒なので先生が昔歩いたことが有る登山道を思い出してそこに入ったんだろうか?謎だ。でも私はこのハプニングのおかげで滑床渓谷の滝めぐりが出来ると密かに喜んでいる。

この林道を降りて行くと再び動物のしゃれこうべ(頭蓋骨)を見ることになる。この気持ち悪いと感じさせるものが我々の行く手に有ったということは、これ以上行くなという警告だったのか!と言う人も居た。

林道の分岐点まで戻ってきた。向こうから歩いて来たのだ。そして写真には写ってないが、ここで左に行けば滑床渓谷。
この分岐点で小休止


デジカメ時計=13時45分

この後はただ林道を歩くだけ。目的地断念で疲労感でムッツリ。なんてことはないメンバーなのだ。並んで歩ける林道なのでわいわいとおしゃべりしながら歩いて行く。その内容も他愛も無い話だと思うが、藪こぎで半泣きしながら歩くよりは楽しいに決まっている。

かなり歩いたところで大階子の滝と書かれた標識に出会った。ン?これは見覚えが有るぞ。何年か前にタックさんやなかちゃんと一緒に行った滝だ。ようやく滑床渓谷にたどり着いたのだ。




デジカメ時計=14時28分
そしてその標識のすぐ横にある橋から写した川の様子
現在位置を確認する

ここからは渓谷沿いを歩くので写しやすいポイントが見えるたびに写しながら歩く。



雪輪の滝の展望台にやってきた。私がここに到着したときには清家先生は皆を置き去りにして一人で早足で去っていった。残っていた人に事情を聞くと、山行会のメンバーは雪輪の滝など眺めながら渓谷沿いを歩いて帰れば良い。先生は電話の有る場所まで降りて高月温泉の駐車場で待っているバスの運転手に連絡を取るらしい。

と言うことで雪輪の滝など写しながらバスが迎えに来るはずの駐車場まで帰りましょう。


     続く(滑床渓谷の写真てんこもりで)


GPSのトラックログ


これを見ても滑床に下りたのが正解だと納得出来る






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