いつものように8時半過ぎにレストランに朝食を食べに行く。最初のうちは部屋でマグヌードルと言う日も有ったが、やはりマグヌードルの朝食ではしんどいというのを実感し、まじめにレストランで食べるようになった。メニューは毎日同じ。コーヒー、トースト、目玉焼き、ベーコン、マッシュルーム、そして茹でたトマト。ジュースはセルフサービスで飲み放題だけど朝からそんなに飲めない。コップ一杯だけ。

食事が終わり2階に(日本風に言えば3階)上がってエレベータ横に南の見える窓がある。部屋に入る前にダブリン市内を眺めようと外を見たら車の屋根も周囲の家の屋根も霜で白くなっている。駐車場も白くなって凍結しているかも知れない。ちょっと部屋までデジカメを取りに戻りガラス越しに撮影する。ちなみに私の部屋の窓は北向きです。見えるのは樹木だけ。
ホテルの隣に広がる住宅街 

塀の手前はホテルの駐車場

今日も10時にホテルを出る。駐車場は予想通り凍結していて一部ツルツルのところがある。しかし道路は大丈夫だろう。車のガラスに付着していた氷はワイパーであっさり落ちた。新聞の出番が無い。

今日は先週のドライブコースをもう少し先まで走ってみよう。先週ホテルに帰って地図を見直すと海岸沿いの道路を走ると半島を一周出来るようになっているのだ。この一周コースを走って見る。その前に先週行きそこなったお城に今度こそ寄ってみよう。

お城に近づいて駐車場こっちの看板で右折する。ここまでは先週と同じだが先週は駐車場が分からずに行き過ぎてしまった。今日こそ駐車場を見つけるぞと必死で標識をチェックしながら走る。有った。道路からすぐ見えるところには無くて、そのお城の敷地に入らなければ行けなかったのだ。道路から左折してすぐに車を停めた。向こうに確かに古城が見える。そしてその手前には広大な芝生。霜が降りて真っ白だ。



この冷たそうな芝生の上を犬と散歩する人、ジョギングする人などがいる。私は最短距離を行こうとお城に向かって芝生の上を歩き始めた。途中芝生広場を二分するように水路があり、私はその水路も横断しようとしたが靴が水の中に入ったためにあきらめて水路に沿って一旦道路に出た。お城の正面にいけそうな通路があったのでそこを歩き入り口らしき所に来ると<ベルを押せ>と書いてある。なおかつドアには<押せ>と書いてあるのでドアを押したがびくともしない。ここでベルを押したらドラキュラ伯爵が出てきそうだったので止めた。ここからほんの少し歩くともう一つ駐車場があった。なんだここまで乗ってこられたのか。駐車場の奥にトイレが有ったのでそちらに向かう。丁度観光客を乗せたバスが止まったところでその団体とすれ違ってトイレに向かう。トイレから出た後お城入り口の標識が有ったのでそちらに向かうが入り口が分からない。ドアは有るのだが押しても開かない。どうなっているんだ?しまった。トイレなんか行かずにさっきの団体客の後ろに付いていけばよかった。先週からの宿題だったお城に来られただけで良しとしよう。
このお城の名前はマラハイドキャッスルです。


11時このお城の駐車場出発。10分後広い砂浜の横にきた。今は丁度引き潮で広くなった砂浜の上を散歩する人が大勢居る。私も車を道端に停めて砂浜を歩き出した。歩き始めからマテ貝のような細長い二枚貝の貝殻が有るなと気付いていたが途中からこの二枚貝の貝殻がいっぱいある。この砂浜はこの貝の名産地なのか?砂浜はざっと見ても長さは2km以上る。11時45分デジカメの液晶モニターがつかなくなったところでUターン。12時18分、車に帰った。1時間以上砂浜を歩いた事になる。ところで犬を連れて砂浜を散歩する人が多いがどの犬も放し飼いで走り回っている。そしてお決まりのウ○コ。砂浜のあちこちに犬のウ○コが有るのだ。よそ見していたら踏んづけてしまいそうだ。



       
このあと交差点やランナバウトがあるがひたすら左折して海岸から離れないように走る。ついに道幅が4m程度の細い道になった。左に海を見ながらのワインディングロード。うーん良いなーと思っていたら行き止まりだ。この時12時35分。ここで帰ろうかとも思ったが遊歩道があり若いカップルやグループがその遊歩道から帰ってくる。ちょっと歩いてみるか。るるぶアイルランドを持ってきていればここがどんなところか分かるんだが、るるぶイギリスは買ったのにアイルランドは買ってない。

荒涼とした風景の中を歩いていく。海に突き出ている半島でいつも風が吹くために大きな植物が育たないのか?背の低い草ばかりである。そして岩。海に向かって絶壁が落ちている。そしてこんな風景の中を歩く人がぼちぼち居る。物好きな人だ。しかしそれを言うならわざわざ日本から出張で来て休日にそこを歩いている私は何なんだろう?遊歩道は最初は少し高度を上げたが後はほぼ水平に海を見下ろす風景の中に続いている。

13時前、どこまで歩いてもきりがないのでもう引き返そう。その前にさっきから気になっている黄色い花を写そう。あの砂浜で液晶モニターが写らなくなっていたが液晶モニターを光らすパワーが無いだけで撮影は出来るはずだ。遊歩道から少し外れてその花を写しに行く。ところが花はきれいだが葉は鋭いトゲになっており侵入者を排除しようとズボンの上から攻撃してくる。これがなかなか痛い。遊歩道に戻ってからもしばらく痛みが残った。



     
引き返そうと歩き始めたら今度は真直ぐ上に向かう踏み跡に気が付いた。結局またこの踏み跡をたどって歩き出す。上がっていくと車が走っているのが見えた。一体さっきまでの私のいばらの道は何だったの?

やっとその丘の頂上に近づいたようだ。歩く人が何組かいる。そして頂上。なんと舗装された駐車場になっていてキャンピングカーもいる。ここはダブリン市民の憩いの場所なのか?ここからダブリン市街地の外れの方が見えている。おっと今度は自転車が2台上がってきた。MTBではなくロードレーサーだ。完全舗装されていればこのタイプの自転車でもOKだろう。案内図が有るのに気が付いて眺めると私が歩いてきた遊歩道、そして普通の道路がここを通ってますよと図示されていて、フムフムと一人で納得する。向こうにはアンテナの立っているもう一つのピークが見える。あそこまで行けばダブリン市街が完全に見えるだろう。でも今日はここまでにする。元来た遊歩道に引き返す。今日の天気は曇り時々氷雨、横からの冷たい風なのに遊歩道で何人もの人とすれ違う。そのうち数人は私にハイとかハローとか声を掛けてくる。日本のコンチワーと言うのと同じ習慣がアイルランドにも有るのかと驚いた。




14時10分、車に戻ってきた。約1時間半歩いた事になる。さっきの砂浜と併せて2時間半か。丁度いい運動になった。この半島を一周するつもりで来たのだが思いがけずハイキング出来たので満足だ。もうここで引き返す。腹も減ったし帰りにハンバーガーを食べて映画でも見て帰ろう。

14時48分バーガーキング駐車場。イコール映画館駐車場でもある。映画は6thDAYにしよう。近未来のSFで英語が分からなくてもストーリーは何とか理解できるだろう。シュワちゃんが主演している映画だ。面白かった。でも何故6thDAYなのかは分からないまま。

18時に映画が終了。真直ぐホテルに向かい15分後にはホテルの駐車場に戻った。ハンバーガーを食べたのが3時過ぎなのでまだレストランに行く気はしない.部屋に帰ってハイキングで汚れたズボンの裾だけ水洗い。結局今日もマグヌードルだ。昨日と食事のパターンが全く同じだ。


12月18日
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