朝、窓の結露がもの凄いのに気がついた。カーテンを開け結露の隙間から外を見ると下の階の屋上の水溜りが凍っている。こちらにきて初めてだ。ホテルを出てレンタカーのところに来ると車の屋根は霜で真っ白、窓ガラスはきれいに凍りついている。この氷を落とさないと発車出来ない。何で落とそうかと適当なものを捜すと助手席に新聞が有る。これはＡ君が私を置いてロンドンに帰るときに置いて行ってくれたものだ。もちろんロンドン印刷の日本語新聞である。これを丸めて筒状にしその先でごしごしと氷をこする。少しずつだが落ちていく。車のエンジンをかけて霜取りも動作させているのでそのうち完全に無くなった。新聞はどんな時でも役に立つと言う我が家の家訓はアイルランドでも有効だった。
今日は週末なので４時に仕事が終わった。建物の外に出るとまだ明るい。ただし既に太陽は沈んでいる。沈んだと思われる方向が夕焼け模様だ。いつも４時半過ぎて車に乗るとヘッドライトをつけないと走れないような明るさだが今日はまだヘッドライトをつける必要はない。しかし一応現地の習慣に従ってスモールだけ点灯した。 ホテルに向かって走っていると私の前の車から火のついたタバコが捨てられるのを目撃する。アイルランドは比較的この手のマナーは良いと思っていたがやはりアホなやつはどこの国にでも居る。 今日は久しぶりにズボンの洗濯に挑戦。バスタブにお湯をはりズボンを入れて洗剤を上から振りまく。数分おいて足で踏んで洗う。洗った後はヒーターの上に伸ばす。この寒い時期なので部屋のヒーターで乾燥できるがヒーターが入らない時期の出張は洗濯物の乾燥に苦労するだろうな。 これを書いているときテレビはサンダーバードを放送している。昔の再放送なのか、それともいまだに新作を作っているのか？ ７時前夕食を食べようとホテルのレストランに入る。しかしマネージャーは私の顔を見るなり外のレストランへ行けという。ある程度その返事を予想していたしジェスチャーがおかしかったので吹きだしてしまった。 ホテルの外に出ると寒い。部屋はヒーターが効いているので何とも感じなかったが今夜も冷え込むようだ。駐車している車のガラスが既に凍っている。 レストランのメニューを眺めベジタリアン向け料理の中からフライ云々と書かれた料理を頼む。野菜のてんぷらが出てくると思っていたが持ってきた料理を見るとフライではなく野菜炒めだった。しかもご飯つき。いわゆる日本で言う野菜炒め定食みたいなものだ。違うのは味噌汁と漬け物が付いてない。美味しかった。これから帰国まで毎晩このレストランに来てこれを頼もうかな。
レストランを出てホテルに入る前にわざわざ駐車場のレンタカーの様子を見に行くと屋根は霜で白くなっていた。 明日の土曜日には何をしようか？
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