昨夜は三瓶山登山の疲れを癒す温泉に入り、その後は宴会を楽しんだら皆さん機嫌よく熟睡モード。ホテルの温泉は朝の6時から入れるとのことで6時前に目を覚ます。温泉に入ると既に山行会のメンバーが入っている。ハー、朝から温泉につかってそれからご飯を食べて観光とは贅沢だなー。昔青年、昔乙女が楽しみにしている正しい団体旅行の姿がここに有る。

泊まったホテルは「ホテル川隅」 

googleマップで検索したら一発で案内してくれました。
ホテルの近くで朝市をしているとの案内で様子を見に行ってみる。浜田漁港直送の魚や新鮮野菜が売られている。私は買わなかったけど、行商に行けるほど買い込んだ人もいたようだ。

8時 ホテル出発。高速を走って世界遺産に登録された石見銀山に向かう。ちなみにさくら山行会の年間計画は年の始めには決定されるので、その時点では石見銀山はまだ世界遺産に登録されてなかった。

ここは事前にネットで検索しても駐車場が無いとの情報があるし、添乗員さんも銀山のすぐ近くまではバスは入れないとのことで、かなり手前の何かの施設の駐車場にバスを停めて、そこからタクシーで石見銀山に向かう。タクシーはしばらく山の間の道を走って石見銀山公園の駐車場に入った。観光バスも停まっているが添乗員さんによれば事前の駐車申し込みの抽選に当たったバスだけが駐車出来るらしい。竹之井交通も当然のように駐車場の申請をしたが、添乗員さんのクジ運が悪く、外れてしまったらしい。

その駐車場に設けられている石見銀山の模型。

この駐車場から龍源寺間歩までの約2.3kmを歩いて行くことになる。龍源寺間歩は現時点で唯一の一般公開されている坑道である。ただし遊歩道と並行した道路にはバスもピストン運行されているが、いつ見てもスシ詰め状態の超満員だった。歩くのが苦痛で無い人にとっては、わずか2kmチョットはたいした距離ではないので歩くことをお勧めする。

遊歩道は小川に沿って上流に向かう。遊歩道沿いにはキバナアキギリやアキチョウジが群生しているところも有って里山を散歩している雰囲気。途中で木で出来た橋も有り、世界遺産に登録される前の観光客が少ない時なら不都合は無いが、観光客が激増した今となっては、この橋はあっという間にいたんでしまい、頑丈な橋に付け替えざるを得ないだろう。そうするとまた景観に手を加えたということでクレームが出るのかな?

これは龍源寺間歩へのバスが走る道路。出発地点の駐車場から龍源寺間歩まで遊歩道だけで行けるわけではない。

一緒に歩いていた添乗員さんが、さすが山歩きする人は歩く早さが違いますね。普通のツアーで来るともっと遅いと言っていた。それは当然だろう。昨日の三瓶山は今日の石見銀山歩きのウオーミングアップみたいなものだからね。みんな張り切って歩いているのだ(-_-;)

道路を歩いているといくつかの間歩(坑道)の穴が見える。それぞれ番号が割り振られている。そのどれもが穴のサイズは小さい。こんな穴を出入りして銀を採掘し、搬出していたのかと信じられない思いだ。
龍源寺間歩への入場料をここで支払う。自分でお金を払ったわけじゃないので何円か知らない。

HP作成時にネットで調べたら400円だった。
龍源寺間歩入り口 ここで記念写真を撮る観光客も多い。


私はここでデジカメをチェックしながら前を見ずに入ろうとしたら、思い切りゴツンと頭を入り口にぶつけてしまった。今後行く人は要注意で有る。

中に入ると左右に小さい横穴も見えるが特に興味を引くような説明もなし。銀鉱石の露出も無い。なーんも面白いところは無いなと思いながら歩く。

龍源寺間歩の一般観光客はここで終点。あの白く光っている部分に龍源寺間歩のことを書いてあり、それを読み終わったらここから出ることになる。
すぐ右に暗く細い坑道が続いているが現時点では通行禁止となっている。
これは観光客用に新設されたトンネル。ここを歩いていけば外に出られる。
このトンネルを歩いていくとこのように電光表示板が10枚以上展示されている。島根県指定文化財「石見銀山絵巻」に描かれている当時の作業の様子を描いたものだ。15枚全部撮影したけど最初の1枚だけアップ。
私はこの15枚を全部写しながら歩いたので他のメンバーからかなり遅れてしまった。
龍源寺間歩から出てバス乗り場方面に歩いていく
この小型のバスがピストン運行しているが、いつ見ても超満員だった。たいした距離ではないんだから歩けば良いのに。
間歩番号463と書かれた間歩
川の向こう側に水が流れ出ている坑道が見えたのでよってみる。古い鉄製の柵と南京錠が雰囲気が出ている。でもこんなものなら石見まで来なくても見られると思うが。
すぐ横の説明板

それによるとこれは新切間歩と呼ばれていたようだ。今でも常時水が流れ出していることから、水抜き用の穴だと書かれている。
駐車場に向かって坂道を降りていくと、右手に上がっていく坂道が有る。その坂道入り口に「清水精錬所跡」と書かれていたので、どんなものだろうと坂道を上がっていく。右手に石垣が見えてきて手前にこの説明の板が設置されている。
精錬所跡となっているから建物の跡でも有るかと思ったら何も無い。石垣だけが残っている。しかもそこには梅の木が何本も植えられていて近所の農家の果樹園になってしまっているようだ。

とにかくこの石垣が精錬所跡ということになる。
駐車場まで戻ってきたが、タクシーでバスに戻る時間まで時間つぶしのために付近の町並み散策にしよう。私と同じように観光客がゾロゾロ歩いている。

どこが世界遺産なんかいのう?という声が聞こえてきそうだ。
この店は行列していた。何の店かと思ったらパン屋だ。龍源寺間歩とこの町並みを歩いてお腹がすいたと言う人が並んでいるのだ。ガッカリした分、お腹を満足させようということだな(-_-;)
真ん中のピンクのシャツを着た女性が団体客に石見銀山のことを説明している。ここのボランティアで説明する人と思っていたら、バスガイドさんと何か話をしたら団体を引き連れてどこかに行ってしまった。私は話の半分くらいしか聞いてないのに。戻ってきてよ(-_-;)

タクシーが来るまでまだ少し時間が有る。喉が渇いたので自販機で缶コーヒーを買って飲む。昨日の三瓶山では結局何も飲まなかったのに、今日のわずかの遊歩道歩きで喉が渇くとは。

ジャンボタクシー2台と中型者3台に分乗してバスの待つ駐車場に向かう。タクシーの運転手さんの話では、現在は龍源寺間歩しか一般公開されてないが、来年にはもっと大きな規模の間歩(坑道)を公開する予定で準備中らしい。確かに今日の龍源寺間歩だけでは欲求不満気味である。

最初のバスの待つ駐車場に戻ってきた。手前は我々が乗っていたジャンボタクシー。向こうに石見銀山の駐車場に入れない(抽選に外れた)観光バスが停まっている。

12時10分。ここの駐車場を出発。最後は浜田おさかなセンターで昼食とお神楽見物だ。バスはまた高速道路を走って浜田市に向かい、海沿いに有るおさかなセンターを目指す。

13時頃、おさかなセンター到着。

おさかなセンターに入り2階のレストランで昼食。刺身は新鮮でうまかった。
ちょっと建物の外に出てみる。岩壁では釣りを楽しんでいる家族連れ。

浜田おさかなセンターは、その名の通り新鮮な魚や干物を売っている店が10軒ぐらい並んでいて、観光客がお土産を買っている。私もここで家族のためにお菓子やアジの干物を買った。

清家先生のおすすめが、ここの駐車場の一画に設営された舞台で演じられる石見神楽だ。毎月第一日曜日にこの駐車場で演じられているそうだ。

観客はまばら。出演者の関係者が半分くらい居るかも? 
私は神楽のストーリーが分からないのであまり興味もわかず周囲をウロウロしてみる。

写真に写ってない左側におさかなセンターの建物が有る。
風が吹いたら冷えるのでバスの中から様子を見ていたら、戎さんが登場していたのでバスから降りて舞台に近づく。

舞台の上は全員子供。
最後に「やまたのおろち」の神楽が始まった。これならなんとなくストーリーは分かりそうだ。

右手に立っている水色の衣装は人身御供にされる若い女性だな。
3匹?の大蛇(おろち)が酒を飲んでいるところ
大蛇退治に登場するは須佐之男神(すさのおのみこと)

私は見ていた時点では主人公の名前が分からず、帰宅して検索して名前が判明。
須佐之男神に大蛇退治をさせるきっかけになった娘とその両親

ステージの手前にはもう退治された2匹の大蛇の頭が転がっている。残るは1匹。でも八股の大蛇なんだから8匹の大蛇が登場するのでは(-_-;)
最後の1匹をやっつけたぞ。メデタシ、メデタシ。

舞台は1時から始まり、終わったのは3時半。2時間半の長丁場を出演の子供たちは頑張り通した。エライ。山行会のメンバーも良かった良かったと言ってバスに戻る。

15時34分 おさかなセンター出発。もうあとは川内に帰るだけ。今度は浜田道を走って広島を目指す。

7時10分 山陽自動車道の小谷SAでトイレ休憩。ここでまだ土産物を買う人が。

福山で高速を降りてすぐにしまなみ海道に入る。生口島で夕食。

最後の食事

食事が終わればここのレストランでまだまだお土産を物色。 

20時30分 川内役場に到着。お疲れ様でした。

私にとっては初めての泊りがけでの山行は、夜の宴会が面白すぎて病みつきになりそう。宴会目当てでまた来年も行こう。
石見銀山は正直言って何が世界遺産なの???という気持ちが強い。世界遺産に行ってきたぞという話のタネにはなった。


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